赤ちゃんってかわいいですよね。
泣いてもかわいい
寝ててもかわいい
何でもかわいいものです。
でも、多児育児はそんなうっとりとする幸せを感じる暇もゆとりもなく、そんな感情があったことすら忘れているのです。
こんにちは!
双子女子に育ててもらっているtwinmamaです。
今回は壮絶な双子育児をワンオペでこなして地獄を経験したお話です。
いや~、自分でもよく頑張っていたと思います。
双子育児を経験した人でないとどのくらい壮絶なのかなんて・・・
産婦人科で「双子ちゃんですね~。おめでとうございます!」と言われた瞬間から
「双子 出産」「双子 自然分娩」「双子 帝王切開」「双子 育児」「双子 育て方」とか調べまくりました(笑)
高齢妊娠の不安もあり、双子を妊娠した瞬間から大変だし壮絶だし地獄だと思ったこと、体感したことはたくさんありますが、今回は
「双子育児の地獄」
私の双子を出産してから1歳くらいまでの地獄だと思ったことを7つご紹介します。
双子を出産するまでが地獄
管理入院中に高血圧になり、緊急帝王切開となりましたが、予定帝王切開だったので覚悟を決めるのが少し早くなりました。
夜の血圧チェックで看護師さんの顔が険しくなり、翌朝一番で帝王切開することがあっという間に決まりました。
日曜日の夜だったので「手術が月曜日になって良かった」とほっとしましたよ。
なぜか?
双子の出産は単体の出産よりも手術費用がかかるからですよ!(泣)
管理入院の入院費、出産費、生まれた双子の入院費(NICUとか入ることが多いです)などなど、まずは母体の負担で地獄のしんどさ、現実にかかるお金の地獄が待っています。
ちなみに、出産費用は加入している健康保険の種類、保険などで出る金額や時期が違うのでつわりが落ち着いたらすぐに調べましょう!
妊娠、しかも双子なのでもちろんとても嬉しいのですが、双子を妊娠した瞬間からある意味地獄の日々が始まるんですよ。
これから双子育児をするママとパパの参考にしていただけるよう、双子育児の地獄について紹介していきます。
詳細はまた個別の記事をご覧くださいね。
帝王切開の痛みが地獄
双子はかなりの確率でNICU、GCUなどに入院します。
いきなり母子同室になる双子ママの話を聞いたことがありません。
自然分娩で37週0日以降の正期産、双子の体重もしっかりとある状態と、かなりハードルが高いですね。
帝王切開の痛み
帝王切開は陣痛がないから楽だという人がいます。
確かに、陣痛の時間がないから楽かもしれませんが
手術 です。
下半身麻酔をしておなかを切開、子宮を切り子供たちを出して胎盤を取り出すのです。
体質によっては傷が治りにくいこともあるし、おなかの筋肉を切断するので産後ダイエットや筋トレで腹筋を鍛えることは難しくなります。(個人差あり)
私は傷が治りにくい体質なので出産後に化膿してしまい、3年経っても帝王切開の傷が痛みます。
双子のお世話をしているときにおなかを蹴られては悶絶。
抱っこひもは腰ベルトがあると使えない。
風邪で熱が出れば傷跡が痛む。
この帝王切開の傷の痛みと、妊娠中に安静にして運動も出来ず、家事をすることも難しくなったおなかになって管理入院していたので
体力がない
インフルエンザの高熱中に双子のお世話をしている状態で
双子育児=地獄
という図式は子供たちが退院して1日目に完成しました。
入院中の双子に会いに行く
帝王切開の傷も治らないまま退院するので、ママは毎日搾乳して母乳を誘引中の双子に届けに行きます。
傷が痛んだり、たまに意識が飛びそうになったりするので車の運転はできません。
悲しいかな、毎日タクシーで病院まで往復は金銭的にムリでした。
バスや電車を使って保冷バックに母乳を入れて通いました。
体力が回復していない状態で片道1時間半。
中学生の時に入っていた部活が鬼のように厳しい先生で、毎日トレーニングしていてきつかったけど・・・
出産後の通院はもっとつらいトレーニングのようでした。
双子育児は睡眠不足で地獄
新生児が二人いるわけなので、お世話はエンドレスです。
例えば、夜ですが
泣く→あやす→ミルク→おむつ→げっぷ→寝かせる
新生児は大体2時間程度寝るらしいですが、双子の場合は
泣く→泣く→ミルク→おむつ→ミルク→おむつ→げっぷ→泣く→ミルク→おむつ→泣く→・・・
エンドレスですよ。
ミルク飲んでおむつ変えたら抱っこしたり添い寝で寝かしつけですよね。
双子はできません。
1人が泣いたらもう一人が泣くので対応は同時にしないといけないけど、首も座らない赤ちゃんを二人同時に抱っこはムリです。
双子育児は同時にできなくて地獄のエンドレス
試行錯誤をしながらワンオペで双子の育児を子供ファーストで快適に出来る方法を毎日考えていました。
毎日睡眠不足です。
同時に寝かしつけることができなければ、一人のミルク、げっぷ、おむつが終わったらもう一人が起きて泣く。
寝られないのに親は悪夢を見続けることになります。
夜のお世話は一か月くらい本当に地獄でした。
双子の同時寝かしつけが成功した日
妊娠中から双子育児のシミュレーションをしていたのですが、現実は甘くなかってです。
一番の問題は親が睡眠不足になること。
寝不足だと双子育児もままならず、体も回復しないしフラフラして双子をかわいいと思うゆとりもありません。
夫婦で相談し、まずは「双子を同時に寝かせよう!」ということになりました。
妊娠中に赤ちゃんの快眠について本を読み、単体児用だと思って「ムリだ!」と決めつけていたネントレ。
子供のサイクルに合わせるのではなく、親の生活リズムにしていく方法です。
朝は7時に起こしてミルク、おむつ、お着換えをして少し遊んでねんねの時間まで頑張って起きていてもらいます。
ねんねの時間になったら部屋を暗くしてベビーベッドで寝てもらいます。
最初はトントンをしましたが、50回までと決めて二人同時にトントン。
双子あるあるですが、同時に寝ないし毎回交互に上手に寝る方と寝ない方で別れるんです。
なんなんでしょうね。
ホント・・・・・
トントンが終わったら部屋を出て子供たちだけで寝てもらいます。
ベビーモニター出見守りますが、寝ないとギャン泣きが続きました。
あまり泣かせるのもよくないと思いますが、ベビーモニターで見守って音量はオフにして。
しばらくギャン泣きが続いたらまたトントンしてあげます。
寝ても寝なくても時間が来たらベッドから出してミルクとおむつ。
寝ていなったら寝そうになりますが、頑張って起きていてもらって、また時間がきたらベッドに連れて行って・・・・・・
と繰り返します。
最初は親の心が折れそうになります。
ギャン泣きしてるのがかわいそうで、すぐにでも抱っこしてあげたたくなります。
でも、一か月くらい頑張るとベッドに連れて行くと上手に寝られるようになりました。
それからは本当に楽で、夜泣きもなく4時間以上連続で寝てくれるようになったので、親も寝られて元気になっていきました。
地獄のような双子育児が少し楽になり、余裕が生まれてきました。
双子育児の完ミは地獄
寝かしつけもままならない状態でミルクです。
おなかが空いたと言って泣く新生児をベビーベッドに残し、ミルクを作ります。
ギャン泣きされるので粉をこぼします。
寝不足でフラフラなので何杯入れたかわからなくなります。
またやり直してお湯を入れるとこぼします。
やけどしながら湯冷ましで温度調整しますが、焦ると熱すぎたりぬるくなったりします。
ネントレしていなかったときはこんな感じで親が寝不足になり、寝不足だから双子育児のすべてが地獄だと思っていました。
双子育児を快適にするミルクづくり
文明の利器は必要です!
双子育児の地獄から救ってくれたのは優秀な電化製品でした。
・食洗器
・哺乳瓶の消毒(レンジ用)
・保温ポット(ミルク用)
最初は食洗器の洗浄が不安で哺乳瓶を手洗いしていました。
一日8本×2人分で最低16本の哺乳瓶です。
新生児のころは飲む量も少ないの小さいサイズの哺乳瓶を使っていましたが、すぐに飲む量が増えてきて哺乳瓶を買い足しました。
最初から240mlの哺乳瓶を買うか悩みましたが、重いしな~と思って小さいサイズを使っていました。
出産前の準備で6本購入していましたが、ミルクを飲むたびに洗う元気もなくて買い足し。
成長に合わせてまた哺乳瓶を買い足しました。
双子ってこんなところでもお金がかかっていきます。
ちなみに、新生児のころのミルクは3日で1缶終了。
1缶2000円前後なので20000円くらい毎月かかりました。
哺乳瓶を洗う元気も気力もないので、哺乳瓶を増やし、まとめて食洗器で洗い、6本入れることができる電子レンジ対応の消毒をすることで体力温存。
昼間のミルク作りはウォーターサーバーに頼りっぱなし(笑)
本当に助かりました。
いつでもミルクを作れるお湯が出て、赤ちゃんにも安心なお水が使えます。
双子育児には絶対にウォーターサーバーが必需品です!と誰に聞かれても断言しています。
双子育児の地獄から救ってくれるのは文明の利器です!
双子たちが家に帰ってきてから選び始めたウォーターサーバーですが、いろいろありすぎて選ぶのが大変でした。
我が家で活躍してくれているウォーターサーバーはフレシャスです。
これが本当に便利で、いつでもミルクを作りやすいのは当たり前として、重たい水タンクのセットする場所!
これは本当にママの気持ちがわかっている設計だと感心しました。
すぐに水タンクが空になってしまうので、我が家は9.3Lのサイズでしたが、重たい水をよくあるウォーターサーバーの本体上部にセットするのではなく、下にセットできるんです!
育児でボロボロの体に優しいです☆
夜中のミルク作りがかなり楽になりました!
ミルクがさらに楽になった
首が座ってきたころから自分でミルクを飲んでもらうようにセッティングしました。
バスタオルを使って哺乳瓶を固定して自分で吸い付いてグビグビ。
おなかいっぱいになるとチュパっと哺乳瓶を離して手足をばたつかせて大喜び。
抱っこしてげっぷをさせてあげれば上機嫌でした。
2人とも抱っこせずに飲んでくれるようになって、ママの腱鞘炎やバネ指や関節痛も少しずつ良くなっていきました。
そして、離乳食が始まると安心してミルクの作り置きも出来るようになりました。
朝、一日分のミルクを作っておきます。
200mlのミルクを作る場合は100mlのお湯でミルク粉を溶かし、冷ましてから冷蔵庫に入れておき、ミルクを飲ませるときは冷蔵庫から出してアクアスタイルでお湯を入れてちょうどいい温度にしてから飲ませます。
このミルクの作り置きができるようになってからは慌ててミルク粉をこぼすこともなくなり、子供たちがギャン泣きすることもなくなりました。
成長していくと双子育児の地獄は少しずつ楽になっていきます。
新生児のころはレベル1でラスボスを倒すような状態です。
双子育児の離乳食は地獄
修正5か月のころから離乳食を始めました。
ミルクだけで終わっていてくれた頃が楽だった・・・・・
2人分の離乳食は量が多くなるので、まとめて作り置きが大変でした。
元々料理が好きな人なら離乳食つくりもストレスなしかもしれません。
偏食の両親のもとで育つ双子は離乳食作りも地獄のようなストレスと体力勝負です。
双子育児の地獄の離乳食作り
まずは基本のおかゆ作りから難関でした。
地獄です。
離乳食なんて市販されているものでいいじゃない!と叫びたくなる毎日でした。
この地獄から救ってくれた文明の利器は
ヘルシオ先生
もう言葉にならないほどヘルシオに感謝しています。
耐熱ボウルにお米と水を入れてヘルシオのスイッチを入れるだけでおかゆを作ってくれます。
たったそれだけのことですが、炊飯器で炊いたお米から作ったおかゆ、炊飯器のおかゆモードで作ったおかゆはあまり食べてくれなかったうちの双子がヘルシオで生米から作ったおかゆはしっかり食べてくれました。
双子の離乳食ってカオスです。
食べないと遊ぶ確率が上がります。
おかゆで遊ぶと後が大変です。
食べて欲しいからおいしく作りたいけど時間も体力もない中で30分~40分おかゆを作るなんて、できればやめたいです。
おかゆだけの離乳食からあっという間に野菜や魚が始まります。
火を通したらすりつぶしたりしてもっと時間がかかります。
双子育児の地獄はどこまで続くのか・・・・
無心でボイルした野菜をすりつぶす毎日でした。
少しずつ新しい食材、旬の食材、アレルギーの反応を見ながら、双子それぞれの好みを確認しながら毎日の食事を作ります。
でも、子供たちがハイハイしたいつかまり立ちを始めると目が離せなくなり、料理をしている時間もゆとりもなくなります。
動かない時の方が双子育児は楽です。
離乳食を食べない地獄
ドウシテタベテクレナイノ・・・・・
お昼寝している間に洗濯して掃除して、頑張って作った離乳食を双子が二人とも食べてくれないとき。
疲れて虚しくて悲しくなります。
でも、赤ちゃんだから悪気もないし、おいしいのかどうかもわからないんだろうな。
大人には薄すぎる味、出汁の味ですからね。
時間と手間暇をかけて作る愛情いっぱいの離乳食のはずが、双子は食べたくないんです。
この地獄では精神修行でした。
双子育児は外出は苦行過ぎて地獄
赤ちゃんを連れての外出は単体児でも大変ですね。
コロナ禍ではさらに大変ですね。
暑さ、寒さの対策をしたり花粉やPM2.5も気になります。
これが双子になると【苦行】です。
笑い事じゃないくらい大変な作業になるのが双子を連れての外出です。
双子育児のマザーズバックは無意味
マザーズバックを出産祝いとして妊娠中にプレゼントでもらいました。
ホント使えませんでした。
(プレゼントしてくれた人、ごめんなさい。)
うちの双子は低体重で生まれているので定期的に大きな病院で健康チェックがありました。
退院して2週間後、1か月後、2か月後、ど定期的に通院です。
朝から昼過ぎまで病院にいるのでミルク、着替え、おむつ、その他の荷物を持ち歩くことになります。
- ミルク 3本×2人分=6本+予備1本(落としたりするかも)
- 水筒 ミルク用のお湯1L、水2L
- おむつ 5枚×2人分=10枚+2枚(おむつ変えたらすぐにうんちしたりするから)
- お着換え 3セット×2人分=6セット
- ガーゼ 12枚(ミルクの時、診察で泣いたときなどなど)
- 使い捨ておむつ替えシート 10枚
- ガーゼケット(おくるみ)2枚
双子が成長してくとおむつの枚数、お着換えセットなど少しずつ荷物は減っていきます。
これだけの荷物がマザーズバックに入りますか?
マザーズバックは1人分の設計ですよね。
双子育児をしている親にとってはマザーズバックよりも小旅行に使うボストンバックや大きいサイズのリュックがベストでした。
そもそも双子を連れて外出することが地獄
大きな荷物を持って二人乗りのベビーカーに赤ちゃんたちを乗せて移動するのは双子育児の地獄の苦行です。
大きい二人乗りのベビーカーは存在が他の人の邪魔になることが多く、通路が狭いスーパーなどでは視線が地獄。
ワンオペで外出するまで
ミルク→おむつ→お着換え→荷物の準備→自分の準備→玄関まで荷物を運ぶ→双子を運ぶ(バウンサーやバンボ大活躍)→靴を履いて玄関を開ける→ベビーカーを出す→荷物を載せる→双子を乗せる→玄関のカギを締める
やること多くないですか?
車だとさらに工程が増えます。
重たい荷物、ベビーカーを車に乗せて双子を玄関に連れて行って、一人ずつチャイルドシートに乗せます。
玄関で待つ子供の安全確保を最優先で急いで一人目のチャイルドシートセット。
終わったらエンジンをかけた状態でエアコンをきかせて外からカギをかけて安全確保をして2人目を迎えに行って・・・・・・
2人目をチャイルドシートに乗せたら運転席に座って一度深呼吸しました。
ものすごく神経を使います。
体力も使います。
歩けない頃はすべて抱っこで移動させるので体力を使います。
歩き始めたら危なくて怖くて神経を使います。
双子育児の一番の苦行だと思います。
まだまだこれからも苦行や地獄が待っていると思いますが、体力も精神もそがれるのは1歳くらいまででした。
実母・義母のアドバイスが地獄
実母の「あなたを妊娠した時は」「あなたが赤ちゃんの時は」という定型文は聞くだけで地獄です。
でも、実母の場合は「双子なんだけど」「時代が違う」と反論することも可能です。
これが義母になるとね~。
双子を妊娠したことを義母に伝えた時、大喜びと複雑な心境が見て取れました。
そりゃ双子というだけで差別的な人もいますし、性別が男女になったら忌み嫌う人もいますしね。
安定期に入ってつわりもよくなり、食欲が増していった時期に報告したのですが、妊婦が食べ過ぎたらいけないとか、運動しなさいとか、この食べ物がいいとか悪いとか。
実母・義母は人生の先輩であり女性の先輩であり母親業の先輩です。
分かってはいるけど、うちの実母と義母は双子を育てた経験はないんです!
双子や三つ子を30年、40年前に育てたことがある母親なら尊敬し、敬い、指導を仰ぎたいです。
昔の多児育児は今の多児育児とは比べ物にならないほど大変だったと思います。
洗濯機がない時代とか、おむつもない時代は一人でも大変なのに、二人、三人と赤ちゃんがいたらどうしていたのか。
おんぶにだっこで家電製品のない中で子育てって、想像しても半分も大変さが理解できないでしょう。
今の時代だから、おむつもあるし安くなってる、粉ミルクもある、抱っこひもも疲れにくいのがある、二人用もある、二人乗りのベビーカーもある、疲れた時は市販の離乳食もある。
さらに、イクメンだの男性の育休だの男性が協力してくれる環境はあるのでワンオペが厳しい双子育児では地獄の回避をしやすい。
「男が赤ちゃんの世話なんて」「男が家事なんて」「仕事に行っているのに」などなど。
実母と義母の育児アドバイスが本当に地獄です。
双子育児が地獄と思うまとめ
一番印象に残っている双子育児の地獄だと思った経験を簡単に7つ紹介しました。
現在双子を妊娠しているママさんの漠然とした不安が少しでも軽くなりますように。
それぞれの双子育児の地獄については別の記事で詳細と攻略をご紹介していきます。