NICUに通った日々で気づいた“家でできる小さな準備”【双子ママの体験談】
NICUに通っていた時期の気持ち
双子を出産したあと、すぐにNICUで過ごすことになりました。
毎日面会に行き、小さな体を見つめながら過ごす時間は嬉しさと不安が入り混じったものでした。
私は完全ミルク育児だったため、家に授乳グッズを揃える必要もなく、
「最低限の環境さえ整っていればいい」という気持ちで、NICUの帰りに少しずつ家を整えていました。
ここでは、NICUに通っていた期間に私が家で進めていた“無理のない準備”を体験談としてまとめています。
特別な道具を買いそろえるのではなく、生活を少しだけ整えることが中心です。
家でできる準備①:生活動線をシンプルに整える
NICUとの往復は思っていた以上に体力を使いました。
そのため、家では「できるだけ動かずに済む仕組み」をつくることを意識しました。
- おむつ替えの場所を一箇所にまとめる
- お湯を沸かす位置・ミルクを作る台を整理する
- ガーゼ・タオル・着替えなどを取り出しやすく置く
特にミルク育児では、“必要なときにすぐミルクを作れる環境”が大きな助けになりました。
家でできる準備②:ミルク育児に必要なものを最小限だけ整える
授乳用品は家に置いていなかったため、用意したのは本当に最小限のものだけでした。
- ミルク(粉ミルク・液体ミルク)
- 哺乳瓶(消毒がしやすいシンプルなもの)
- お湯を沸かすケトル
- ガーゼとタオル
NICUにいる期間は、焦って道具を増やす必要はなく、
「双子が家に戻ってから必要になったら買い足す」くらいの気持ちで十分でした。
家でできる準備③:部屋の環境を整え、生活の流れを作っておく
私はジーナ式を完全に実践していたわけではありませんが、生活の流れを整える考え方がとても参考になりました。
例えば、
- お昼は自然光のある明るい空間で過ごす
- 夜は部屋の照明を落として落ち着いた環境にする
- 眠る場所をなるべく一定にする
ミルク育児でも、「環境による生活リズムづくり」は十分活かすことができ、双子が家に戻ったあとスムーズに過ごせました。
家でできる準備④:自分の休息を“先に予定に入れる”
NICUに通う時期は、身体的にも気持ち的にも負担の大きい時期でした。
そのため、家に戻ったらまず「短い休憩をとる」と決めていました。
- 5〜10分だけ目を閉じて休む
- 温かい飲み物をゆっくり飲む
- その日の気持ちをメモに書き出す
特にミルク育児では、授乳タイミングをある程度整えやすいので、
「自分の休息を先に確保する」という考え方がとても役立ちました。
家でできる準備⑤:家族との分担や役割を早めに話し合う
NICUに通っている時期は、赤ちゃんのことだけでなく、自分の気持ちと向き合う時間でもありました。
家族と話すことで、家での役割分担が自然と決まり、安心して双子を迎え入れる準備につながりました。
- ミルク作りを誰がどの時間帯にできるか
- 掃除や洗濯をどの程度手伝ってもらえるか
- 私が不安に感じていることの共有
「話しておいてよかった」と思えることが多く、双子が退院してからは特にその効果を実感しました。
NICUに通った日々が教えてくれたこと
NICUに通っていた日々は大変な思いもありましたが、
その期間に気づいたのは、家に必要なのは“特別な育児グッズ”ではなく、暮らしを整える小さな準備だということでした。
完全ミルク育児でも、必要以上に物をそろえなくても、
環境と気持ちを整えることで十分に準備になると感じています。
まとめ:無理のない範囲で少しずつ
- NICUに通う間に整える準備は、最小限で十分
- ミルク育児は、道具を増やしすぎず動線を整えることが大切
- 生活環境を整えるだけでも、退院後の育児がスムーズに
- 自分の休息も、準備のひとつと考える
NICUで過ごした時間は大変でもあり、大切な学びの時間でもありました。
これから双子を迎える方の心が少しでも軽くなれば嬉しいです。